久しぶりの青空文庫関連のおはなし。
戦前から戦後にかけてのさまざまな物理研究者の一人であった中谷宇吉郎の随筆「硝子を破る者」です。
戦後70年の今年、
もちろん私も戦争は知らず、父母から聞かされたことが強く印象に残るのみで、あとは本、映像にたよるだけです。
当時の戦争に関する番組などもよく目にしますが、青空文庫を読んでいてもそのような本に触れると、
なぜか一所懸命読んでしまいます。
この本は、北海道の山地にある研究施設やいろいろなものが戦後、すさんだ日本人によって無残にあらされてしまうことに心を寄せるものです。
戦争に負けたんだから(やけになっても)仕方がない。。。という人があるのを、いやそうではない、やけになってはいけないと呼びかけているのです。
戦後70年たって、同じようなことは二度と起こさせないことはもちろんですが、大災害にあっても冷静さを失わずに行動できる日本の人たちを誇りに思うともに改めて人間がどうあるべきかを少し考えさせてくれた一冊でした。


よかったらポチッとお願いします。
関連記事